坂本龍一さん 脱原発、安保法案への抗議、神宮の樹木伐採に意見…高かった社会問題への関心

 3月28日に死去していたことが分かった音楽家の坂本龍一さんは社会問題への関心が高く、実際に行動に移していたことでもよく知られていた。

 反原発の考えを持ち、2011年の東日本大震災による東京電力福島第一原発事故後の12年には、脱原発を訴えるデモに参加。「たかが電気のためになんで命を危険にさらさないといけないのでしょうか」と訴えかけた。また、15年には当時の安倍政権が進める安全保障関連法案に抗議するデモにも参加していた。

 坂本さんにとって最後の社会問題へのアクションは東京・明治神宮外苑の再開発問題だった。この再開発では多くの樹木が伐採されることが危惧されており、反対活動が起きている。

 がん闘病中だった坂本さんは東京都の小池百合子知事らに再開発計画を見直すよう手紙を送っていた。「目の前の経済的利益のために先人が100年をかけて守り育ててきた貴重な神宮の樹々を犠牲にすべきではありません」「いま世界はSDGsを推進していますが、神宮外苑の開発はとても持続可能なものとは言えません」「あなたのリーダーシップに期待します」と書いたという。

 坂本さんは手紙について共同通信の書面インタビューで「現在がんの闘病中で、今は音楽制作を続けるのも難しいほど気力・体力ともに減衰しています。残念ながら手紙を送る以上の発信や行動は難しい状況です」と答えていた。

 神宮外苑再開発への抗議活動はこれまでにも行われており、最近では1日にあったばかり。脱原発デモなどと同じように、病気でなければ坂本さんも姿を見せていたはずだ。

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