同作は、三田織の同名人気コミックが原作。食卓を囲むことで縮まっていく距離感、性別を超えた暖かく、浸み込むようなハートフルストーリーはBLファンのみならず、幅広い層に支持されている。
■孤独なサラリーマンが年の離れた“兄弟”と出会う
犬飼が演じるのは、主人公・穂積豊。幼少期のあることがきっかけで人と食事をすることが苦手になった、孤独のサラリーマンだ。また、上田穣演じる飯島は、弟のお世話をする面倒見のいい“兄貴”を好演。そんな穣の弟・種は本格的なドラマ初挑戦となる前山が演じる。
■徳島出身である犬飼の存在に「すごく助けられた」
冒頭、記者の前に現れると犬飼が「なんかしたみたいになってない?悪いことした?」といたずらっぽく笑うと、飯島が「悪いことはしてないです、大丈夫です!」とすぐに反応し、和やかな雰囲気で会見がスタート。
久々の共演だという2人は互いの印象について聞かれると「当時は同じシーンがそんなになかったので、実質一緒にお芝居させていただくのは初めてだったのですが、プライベートでも何度かご飯に行ったりしているので、現場にスッとは入れた」と、犬飼がコメント。
一方、飯島は「久しぶりだったのでワクワクが大きくて、実際現場に入ったらすごく楽しかったし、(犬飼の)地元が徳島で、今回徳島の美馬市でロケをやらせていただいたのもあって、地元ならではのいいところをめちゃくちゃ教えてくれて。僕らはすごく助けられたなと思います」と笑顔を見せた。
■役作りで意識したのは、キャラクターの持つ“温かさ”
役作りについて問われると、飯島は「序盤から終盤にかけてのギアの上げ方というか、穣きっかけである部分は強めないといけないなと思い、いろんなことを考えながら役作りをしました」と、脚本と原作を自分なりにかみ砕きながら役と向き合ったことを明かした。
また、犬飼は「豊が持っている“温かさ”を大事にしないといけないなと思っていたので、日頃から豊に寄り添った考え方をするようにしました。あとは、豊の口調ってすごく優しい印象があったので、プライベートでも優しい男になりました」とコメント。
司会から「その優しさを感じていたか?」と振られた飯島は、少し動揺しながらも「バッキバキに感じてました!」と反応しつつ、「カメラが回っていない時の佇まいとかも、豊らしかった」と撮影の合間時間も役であり続けていたことを語った。
■飯島のひそかな楽しみは食べログならぬ“犬ログ”!
さらに、ロケでの印象的な出来事について飯島は「撮影は結構タイトなスケジュールだったんですけど、夜にお腹すいたねとなると、彼(犬飼)の食べログならぬ“犬ログ”でラーメンを教えていただきました」と、徳島出身である犬飼のグルメ情報が撮影期間の楽しみであったことを告白。
犬飼は「徳島でロケをしている時、休憩時間にコンビニに行こうと思って歩いていたら、偶然同級生の車を見かけて。写真を撮って“これ、あなたの車だよね?”って送ったら“そうだよ、なんで!ここにいるの!?”なんてやり取りがあって。徳島って広いんですけど、実は狭いんだなと感じました」と、地元ならではの出来事をうれしそうに明かした。
■「ぜひ景色も注目して見てほしい」
最後にドラマの見どころについて、犬飼は「言ってしまえば“全部”なんですが、僕が特に見ていただきたいのは、今回徳島県で撮影をさせていただいたんですけど、ゆっくり時間が流れるような感じとか、温かい景色がこの作品に合っているなと感じていて。ぜひ景色も注目して見てほしいなと思います」とコメント。
飯島は「豊の“人と食べることが苦手”というせりふがあるのですが、ドラマではみんなで食べるご飯はおいしいねっていう描写が毎話あって。そこはすごく心が温まりますし、見ていてすごくほほ笑ましいシーンでもあるので、そういう何気ないかもしれないけど、当たり前じゃない食事シーンだったり、心をどんどん開いていく豊と僕ら上田家との姿を楽しんでいただけたらと思います」と力強くアピールし、会見を締めくくった。