
台湾・桃園(とうえん)市に生まれた陳沃里(チン・ウォーリー)さん。幼い頃に両親が離婚し、祖父母のもとで暮らしていた沃里さんの家庭は裕福ではなかったため食事は肉もやし炒めばかりだった。
それも肉はなくもやしがほとんど。沃里さんはもやし炒めの肉汁や細かい豚肉をかき集め、ゆで卵を乗せて特製ルーローハンに。これはルーローハンだ!と思いこみながら夢中で食べていたという。
そんな彼は食生活を豊かにするために売店で賞味期限の切れたものを探し出し、それを店員に申告、無料でゲットする術を編み出した。
学生時代は標準体型をキープ。高校生になった時には彼女ができ、高校卒業を機に同棲開始。
学費は銀行からの学費ローンで、家賃は学生割で半年5万円に。それを彼女と折半して生活していたため食費に使えるお金が残っていた。そして彼の食への欲望が大爆発!まずハマったのが焼肉の食べ放題。
台湾の焼肉食べ放題は、豚・鳥・牛と様々な種類のお肉が食べられ、肉以外の海鮮メニューもかなり充実しているという。沃里さんは幼い頃の食卓からは想像できない夢のような光景に感動し、思うがまま食べまくっていた。
台湾の焼肉屋では火鍋の食べ放題も同時にできる場所がほとんど!お肉に飽きたら火鍋でお口直しをし、いろんな味を楽しめるため食が止まらない。
さらに彼がハマったのは豬血糕(ジューシェーガオ)という、餅米を豚の血で固めて作られたおもちに、ピーナッツパウダーやパクチーを乗せた食べ物。
見かける度に購入して食べているとあっという間に体が巨大化。さらに彼女がパン屋でアルバイトしており、売れ残ったパンやケーキを彼のために大量に持ち帰ってくれたため、1年間で一気に体重は18キロ増え、92キロに。
さらに、大学を卒業し入社した会社には気前のいいぽっちゃりした上司が。上司と行った屋台で焼き鳥のぼんじり・雞屁股(ジーピーグゥ)にハマり、いろんな店を食べ歩くように。
台湾では朝食を外で食べるのが一般的。朝食は日本で言う揚げパン・油条(ヨウティアオ)にルーローハンを2つ、ちまきを3つ、さらにタピオカをテイクアウトし会社で食べ、昼には社食で豚の角煮の汁をご飯にかけ、山盛りのおかずとともに食し、仕事中には上司が差し入れしたパパイヤミルクを飲み、帰りには屋台で爆食。
体重は101キロ、ついにスーツのズボンが破れる始末。そして食べるのを我慢しだすもイライラが止まらなくなってしまい、つい彼女に当たってしまった。
すると彼女から「出てくから、やってらんねーよ」 と罵倒され、「考えてみりゃ、好き放題食って太って」「食べ物よりも大切なものが俺にはあるだろ!」とダイエットを決意!
ダイエットについて猛勉強、食生活を見直し毎日必ずタンパク質を120g摂取し、1日の消費カロリーを1500キロカロリーと設定。毎日1-2時間の有酸素運動、筋トレも頑張り、体重は71キロに。
そんな沃里さんを仰天スタッフが訪ねると「あの後、(彼女と)仲直りできまして、今では結婚して幸せに暮らしています!」と話した。