16歳で友達とAKB48のオーディションを受けて合格した川栄。後に人気メンバーとして活躍するが、入った当初は散々だった。川栄自身が興味がなかったということもあり、歌もダンスも他のメンバーについていけなかった。
入る前のAKB48について「可愛いな」という印象しかなかった川栄は「歌とダンスをやるってわからなかった」と入ってから知ったという。これには、しゃべくりメンバーから「わかるでしょ!AKBなんだから」とすぐさまツッコミが入っていた。
選抜メンバー以外は「何もしていないと思ってて。劇場公演があるっていうのも知らなかった。そこでみなさんが踊ってるってわからなくて」とAKB48の活動に関して知識が全くなかった。すると、スタッフから「劇場公演のレッスンします」とDVDを渡されて「全曲覚えてきてください」と伝えられたという。
練習も「ダンスレッスンはたまにしかなくて、全部自分で覚えて、自主練が多くて」と、自力で覚えるしかなかった。だが「私、本当に何もできなかったので、覚えていかずに」と、ダンスの振り付けを覚えずに劇場公演の新曲披露に臨んだ。マネジャーに「その曲だけ出れない」と伝えたが「できる、できる。出ちゃいな、出ちゃいな」と出演を促された。
結局、川栄は「曲始まって、ずっと棒立ちで立ってて。それで、曲終わりの立ち位置とポーズだけ覚えて、曲終わりにその位置に走って、ダンってポーズして」と乗り切った。しかし、劇場の関係者からは「もう出ないでください」と出禁を宣告され、「そっから、全然劇場公演に出させてもらえなくなった」と振り返った。
その後は後輩の加入により、ポジションがなくなると「これはヤバいなと思って、そこからちゃんとやるようになりました」と火が付いたことを明かした。