NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の第16回「伝説の幕開け」が24日、放送され、木曽義仲(青木崇高)の死を惜しむ声があふれた。前週には上総広常(佐藤浩市)が無念の死を遂げており、2週続けてまっすぐな武将が退場する形。ファンからは脚本の三谷幸喜氏にまで恨み節が寄せられた。
義仲は戦の天才である源義経(菅田将暉)の軍勢に敗れて京を去る。京の御所では、義仲と顔を合わせようとしない後白河法皇(西田敏行)に向かって最後のあいさつをする。人影のない御所で「義仲の果たせなかったことを必ずや頼朝が引き継いでくれると信じています」と打倒平家への思いを吐露。法皇に直接会えないことも「この義仲の不徳の致すところ」と決して不満や泣き言は漏らさなかった。
京を去った後は近江で「地の果てまで殿のおそばに」とすがる巴御前(秋元才加)に義仲は「さらばじゃ」と別れを告げる。その後、「やるだけのことはやった。1つだけ心残りがあるとすれば…」と語ったところで弓で討たれる。
ネットでは「覚悟しててもじわじわ悲しい」「ふたりの絆、散り際の演出、義高様の表情、どれを取っても秀逸だった」「青木崇高さんも秋元才加さんも今まですごくいいお芝居をしてくださったから、今日は泣きました。本当に酷い時代だよなあ……」と義仲・巴御前の別れを悲しむ声があふれた。
源頼朝(大泉洋)を中心に、鎌倉では謀略が次々と仕掛けられているだけに、義仲の愚直さがより美しく見えた形。ファンからは「ちょっとした無知と擦れがどんどん命を縮めていくの見るのつらい 三谷幸喜氏の魅力的な人物描写に踊らされる」「三谷幸喜ひどい!木曽義仲にこんなに感情移入させてからのこれなんて!!」「三谷幸喜さん、先週に引き続き鬼畜だわ…。」と三谷脚本を称賛しつつも“八つ当たり”するコメントもあった。