歌手アグネス・チャン(66)が24日、都内で絵本「アグネス・チャン 親子で楽しむ絵本」シリーズ刊行記念イベントを行い、制作秘話を語った。
アグネスは米・スタンフォード大学で教育学博士号を取得し、息子3人を同大に通わせた。教育学的視点、母親の視点の両方で絵本の読み聞かせの重要性を説く。
コロナ禍で香港と日本を往復する中で、隔離期間に絵を描いて、ブログなどにアップしていたところ、絵本のオファーが来たという。「びっくりしてうれしかったけど怖かったですね。できるかなって」。
最初から4冊シリーズで作ることが決まっており、「一番子どもたちに伝えたいけど、話すと堅い話題を、子どもが読んでいくうちに、覚えていくように」とテーマを描きわけた。実話に基づいており、テーマが決まってから物語はすぐに書いたが、絵には苦労したという。「どういう絵にするのか、頭の中に思いついたけど、描けない…絵は半年以上かかったと思います」。
絵を描くのは好きだったという。特に好きなのは、デビュー曲のタイトルでもある「ひなげし」の花。「すてきな花なんですよね。ひいきしてしまいますよね。道ばたとかに、ひなげしが咲いていると足止まってしまいますよね」と照れ笑いを浮かべた。
3月5日に第1弾として「ママはあなたをあいしている、うそをつかなくっていいのよ」「ともだちをたすけるのは、いちばんしあわせなこと!」を刊行。5月2日に第2弾として「みんなちがうから、すばらしい」「すべてたいせつ、ちきゅうをまもろう」を刊行する。