ＮＨＫは、往年の音楽ファンに向けたスペシャル番組「歌える！Ｊ−ＰＯＰ黄金のヒットパレード決定版！」をＢＳプレミアムとＢＳ４Ｋで１１日午後９時から放送する。同シリーズとしては第８弾となる今回はＤＪ ＫＯＯと平野ノラ、そして廣瀬智美アナの司会で麻倉未稀、尾崎亜美、小比類巻かほる、ばんばひろふみ、Ｔ−ＢＯＬＡＮ、イルカ、楠瀬誠志郎、久宝瑠理子、田村直美、久松史奈、山根康広ら１７組が出演し、往年の名曲、ヒット曲を２時間にわたって歌い上げる。
「オリジナル・アーティストが生演奏で競う究極のヒット曲番組」だと制作担当者はアピールするが８０〜９０年代は、いわゆるＪ−ＰＯＰにとって「黄金時代」と言われている。「いまでも『あの歌』を聴くとその時代に瞬間移動してしまう」と言う往年のファンは多い。
「音楽は唯一『存在するタイムマシン』。コロナ禍でカラオケに行きたくても行けない視聴者は多かったはず。そう言った閉塞感の漂った中、８０、９０年代のアーティストを中心に『誰でもが歌える名曲』を本人のナマ歌で届けたい」（担当の長尾賢治プロデューサー）。
ＣＤが主流だった日本の音楽市場で、音楽配信のストリーミング・サービス（サブスクリプション）が大きな伸びを見せているが、その中でも８０、９０年代の音楽市場の人気が高まっている。そう言った時代を背景に「各アーティストが自らの代表曲、名曲を披露する夢の音楽番組を具現化しているところが見どころでしょう。とにかくテレビの前で口ずさめる曲ばかりを選曲しているので、司会をしていても興奮します」とＤＪ ＫＯＯも言い切る。
イルカが一人息子の神部冬馬と共演し「海岸通」を披露するほか、山根康広は「Ｇｅｔ Ａｌｏｎｇ Ｔｏｇｅｔｈｅｒ」をハラミちゃんのピアノと廣津留すみれのバイオリンをバックに歌い上げる。さらにＴ−ＢＯＬＡＮとゴールデンボンバーの鬼龍院翔が「離したくはない」を共演したり、「３０周年アニバーサリー」としてＴＲＦのＹＵ−ＫＩとＤＪ ＫＯＯが大黒摩季とコラボする企画も盛り込んでいる。
