名古屋で50年の歴史を誇る「名演小劇場」(名古屋市東区)が7日、経営悪化に伴い、今年3月23日をもって暫時休館すると発表した。
公式サイトに、運営会社の代表名義でお知らせが掲載され、「ここ数年の経営環境の悪化を受け、本年3月23日をもって映画上映活動を暫時休止させていただくこととなりました」と報告した。
続けて「名演小劇場をご支援いただきました関係者の皆様、映画・演劇ファンのお客様方に感謝を申し上げると共に、この先、どういった形であるにせよ、再びお目に掛かれる日が来ることを心より願っております。本当にありがとうございました」とつづった。
ツイッターでは「名演小劇場は1972年の設立以来、演劇・音楽等の公演を行い、2003年には映画館として興行を続けてまいりましたが、経営状況の悪化に伴い、本年3/23をもって暫時休館とさせていただきます。最後の日まで変わらず心を込めて皆様をお迎えいたします。どうぞよろしくお願い申し上げます」と伝えた。
入居する「名演会館ビル」は、演劇界の重鎮らが呼びかけ人となり、1972年に竣工。栄の繁華街から近い立地で、名古屋の演劇・映画文化をけん引してきた。2003年から映画上映中心となり、是枝裕和監督『誰も知らない』など、新旧・国内外の良質な作品を紹介してきた。