藍井ゼミ選抜テストの結果が発表される
俳優の北川景子が主演するフジテレビ系連続ドラマ『女神の教室〜リーガル青春白書〜』(月曜午後9時)の第5話が6日に放送された。ロースクールに通う学生たちに、悪質ないたずらが続いた。
本作は、裁判官で実務家担当教員の主人公・柊木雫(北川)と取り巻く人々が自身の価値観をぶつけ合いながら、法曹界のあり方を問うリーガルエンターテインメント作品。柊木は「人を知らなければいい法律家にはなれない」をモットーに、ロースクールで「法」だけでなく「人」を学ぶ授業を展開する。“司法試験合格”という目先のゴールばかりにとらわれるロースクールの現実に、新風を巻き起こしていく。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
予定よりも早めて実施したゼミ選抜テストの結果発表を延期することにした藍井仁(山田裕貴)。誰もが結果を気にするなか、真中信太郎(高橋文哉)の自宅の門に鳩のレプリカが吊るされるという気味の悪いことが起こる。翌日、真中が実務演習に参加する学生たちにそのことを共有すると、水沢拓磨(前田拳太郎)のバイト先のマンションにカラスの死骸が落ちていたこと、天野向日葵(河村花)の自転車のサドルに鳥のフンがついていたこと、桐矢純平(前田旺志郎)の郵便受けに黒い折り紙で作られた鶴が複数入っていたこと、そして照井雪乃(南沙良)のかばんのなかにモズの速贄(はやにえ)を表す1枚の写真が入れられていたことが発覚。誰かによる悪質ないたずらではないかと柊木と藍井に相談することに。一度は、誰にでも起こり得ることだと言い切る藍井だったが、「ロースクールに恨みを持つものは多いかと。学生たちをむやみに混乱させたくはありませんよね。学生たちを守ることは我々教員の指名ですよね」と柊木に全学生85人へのヒアリングを押し付ける。
そんななか、照井は過去に電車で痴漢をされたことがトラウマで、毎日乗るバスやロースクール内で過呼吸になってしまうことがあった。そして、ロースクール内にもいつもと同じ電車に乗って連続で痴漢をされた女学生がおり、照井は過去を思い出して苦しみながらも「(痴漢した人が)どんな人か詳しく教えて」と声をかける。その場にいた桐矢は「痴漢捕まえるつもり? 照井さんに何かあったら……」と心配して止めようとするが、照井は「終わりにしたいの。このままだと勉強にも集中できない」と聞く耳を持たない。
早速、照井は聞いた情報をもとに電車に乗り込むが、再び過呼吸になり、電車から降りてしまう。駅でしゃがみこんでいるところに真中たちから話を聞いて駅に駆けつけた柊木が寄り添った。「私が一番腹を立てているのは自分なんです。たった一言『やめてください』って言えればよかったのに」と悔しい思いを打ち明けた照井に、柊木は「痴漢されないことが普通にならなきゃだめ。法律って生きてるんだよ。戦ってるのは1人じゃないよ」と言葉を掛けた。
ロースクールに着いた照井は、心配してくれた真中たちに感謝を伝える。真中たちが出席する実務演習は無駄だとやめた照井だったが、痴漢や悪質ないたずらや実務演習の課題事案についてみんなで話し合うなかで「加害者のことを、たとえ共感できなくても理解し、知る必要がある」という1つも答えにたどりつく。そして、再び実務演習に出席し、「この授業は、(柊木)先生の出す課題は、無駄でもないかなって」と再び参加することに。
一方で、全学生にヒアリングを終えた柊木は、いたずらの被害を受けているのは実務演習を受ける5人だけだったことを藍井に報告する。さらに、天野は自分のSNSへの投稿に対して、いつも“crow(カラス)”という同じアカウントから反応があることに気が付く。その人の投稿を見ると、照井・真中・桐矢・水沢・天野の5人がうつった写真が投稿されており、いたずらの犯人ではないかと学生たちは再び柊木に相談する。柊木は学生たちが勉強に集中できるように「私の方で調べてみる」と告げ、刑事の風見颯(尾上松也)に相談する。「この程度だとどれも犯罪とは言い切れない」と言われてしまうが、柊木はいたずらの犯人はギリギリ犯罪にならないように計算しており、それが可能なのは法に詳しい人だからはないかと気が付く。さらに、“crow”の投稿に柊木が写り込んだ写真が追加され、本当の狙いは柊木の可能性が浮上する。
そして、いよいよ藍井ゼミの加入メンバーが発表されるが、例年の合格人数の半分となる5人のみの合格となり、実務演習に参加する5人からは照井と天野の2人が名前を呼ばれた。
痴漢が起きている現実を取り上げた第5話。「照井さんを守りたい」「痴漢された側が反省することなんて何一つない」「痴漢されないことが普通に、本当にその通り」「なんで被害者が逃げないといけないの」「痴漢被害をこんな真面目に取り上げたドラマは他にない」などと、視聴者による怒りや悔しさの気持ちの投稿がSNSで多く見られた。ENCOUNT編集部