多額の投資トラブルが発覚し活動休止中のお笑いコンビ「TKO」の木本武宏(51)が23日、東京都内で一連の騒動の説明のため会見を開いた。
一問一答は以下の通り
−借金の最高額と現在の金額は?
「約4億をどうしよう、という状況だった。今はその3分の1程度(1億5000万)に収まっています」
−換金した、家にある処分できるものとは?
「時計や車。家は賃貸なのでできない。洋服、家財はほとんど。小物を含めてお金に換えた」
−どんな思いを抱えたか
「反省と後悔にさいなまれた。今も、申し訳ないという思いが土台にある。少しずつ食欲が戻り、相手の目を見て話せるようになってきたので、精神的に大丈夫になってきた」
−トラブルについて
「たまらない気持ちだったけど、何度考えても身から出たさび。最初は恨みも芽生えたが、いまは全部自分が招いたと思っている」
−木本の持ち出しはいくら?
「トータル2000万です」
−トレーダーが認可制なことは認識していた?
「知識の甘さがあった。調べるという意識もなかった。トレーダーと紹介され、(大丈夫だと)思い込んでいた」
−バイトをしていた?
「知人の会社で建物のメンテナンスや、元々趣味でやっていた映像編集などをした」
−トラブルの今後は?
「今は早くて夏までに、と期待しながら、返済計画のスタートを待っている。(滞ったら)法的手段に移る準備はしている。刑事告訴となったら、詐欺にあったという意識を強く持っていく」
−警察への相談は?
「被害届は出していない。とにかくお金を取り戻すことしか頭になかった。今後、どうしようもなくなれば、被害届を出して刑事告訴という形になる」
−今後、投資をするか?
「2度としない。『投資』という単語を発するのも今日で最後にしたいくらい。僕みたいな人間が手を出すことをあってはならないと思います」
−芸人仲間からの励ましは?
「1番お世話になったのは鶴瓶師匠。最初に強く注意を受けたが、励ましてくれて、日々の食料も贈ってくれ、支えてくれた。あとはサンドウィッチマン。伊達ちゃんが『がんばってください』とメールをくれた。隣にいたのか、富澤君も『いつ逮捕されるんですか』から始まって、ツッコミが入るまで一日中メールをくれた」
−相方からは?
「いろいろと騒動があったし、憤っているだろう思ったが、一言目に『俺に何ができる?』と言ってくれた。それが一番の支えになったかもしれない」
−芸人を辞めようとは?
「事件が発覚して真っ先に思った。しかし、一番ダメな精神状態の時だったので『これは逃げたい』ということだ、と思った。いろんなご意見はあると思いますが、僕の人生なので。続けます。続けていきます」