マキタスポーツ(52)、プチ鹿島(52)、サンキュータツオ(46)の3人がご機嫌にトークを展開するTBSラジオの人気番組「東京ポッド許可局」のトークライブ「東京ポッド許可局 ジャパンツアー2022 東京公演」が22日、東京・有楽町朝日ホールで行われ、同番組のリスナー(許可局員)が集結。「後ろ向きバラエティ」の異名を誇る通り、3人は主に80年代、90年代の話題で場内に笑いをもたらした。
チケットはソールドアウトでホール内は冒頭から「できあがった」状態に。のっけから鹿島は新ネタ「加藤の乱のモノマネ」を披露。2000年11月当時、「自民党宏池会のプリンス」と呼ばれた加藤紘一氏を、谷垣禎一氏が「あなたは大将なんだから!」と涙ながらに止める名シーンを再現し、場内を支配した。
続いて行われたTBSの人気番組「クイズ100人に聞きました」のオマージュ「局員に聞きました」では、局員800人に聞いた「復活してほしい番組」を3人が解答。司会者にはTBSの超実力派・土井敏之アナウンサー(52)を据える本格的な構成に、局員たちが沸き上がった。
「クイズダービー」「ザ・ベストテン」(タツオ)や「まっ昼ま王!!」「OH!たけし」(鹿島)、「わくわく動物ランド」「風雲!たけし城」(マキタ)などの答えが寄せられたが、なかなか9枠全てが開かない展開に。最終的に下記の順位となった。
(1)アメリカ横断ウルトラクイズ 42票
(2)笑っていいとも! 40票
(3)天才・たけしの元気が出るテレビ!! 38票
(3)テレビ探偵団 38票
(5)クイズ100人に聞きました 21票
(6)夢で逢えたら 16票
(7)世界まるごとHOWマッチ 16票
(8)ねるとん紅鯨団 15票
(9)ギミア・ぶれいく 14票
これには鹿島が「テレビ探偵団なら俺たち、できるよね?」と話すと、土井アナが「この番組がテレビ探偵団のようなもの」と返すなど、随所で土井アナの切れ味鋭いトークが炸裂。マキタが「土井さんと番組やりてえなあ」とラブコールを送るなど、「許可局・第四の男」にリストアップされた模様だ。
ゲストコーナーでは昨年末のM−1ファイナリスト「男性ブランコ」が登場。M‐1の2本目のはずだったネタを披露し、場内に爆笑をもたらした。
結びの「論」でも3人は息の合ったトークを展開。お約束のカーテンコールとともに、許可局員にとっては大満足の3時間となった。
今年はポッドキャスト15年、地上波進出10年の記念イヤーになる。熱心なリスナーが集結し、イベントで収益を上げて番組制作に充てるスタイルだ。配信チケットの売れ行きも好調で、タツオは「おかげで4月からの番組継続もできそうです」と笑い、マキタも「現象として面白いと思います」と手応え。PKは「皆さんに支えられている手作りの番組。落ち着いて大人なお客さんばかり。本当にありがたい」とオーディエンスに感謝した。
「暇をもてあました局員たちは、きょうもお喋りが止まりません」
毎回そんな口上で始まる「許可局」だが、気づいたら3人とも各ジャンルで活躍する売れっ子になった。今後も多忙を極めそうだが、この座組だけは永久に不滅であってほしい。毎週、イヤホンから聞こえる3人の屁理屈は、いろいろある日常を過ごす上での尊い原動力なのだから。(加藤弘士)