お笑いコンビ・天才ピアニストが9日、大阪市・なんばグランド花月で開催された「第八回上方漫才協会大賞」で大賞を受賞した。2022年に活躍した若手芸人を表彰する同賞で、46組の争いを制して栄冠を獲得。女性コンビとしては初の受賞となった。
終演後の会見で、竹内知咲(30)は「これから結果を出す期待を込めて賞をくださったと思う。賞にふさわしい芸人になるよう精進して『賞をあげてよかった』と思われるよう頑張りたい」と飛躍を誓った。トロフィーを授けられたますみ(35)は「今までで一番重いガラスを持ちました」と喜んだ。
天才ピアニストは昨年、NHK上方漫才コンテストと女芸人No.1決定戦「THE W 2022」で優勝するなど力を発揮。上方漫才協会大賞の受賞は女性コンビでは初めてとなった。上方漫才協会の中田カウス会長(73)は「ネタの作り方が新しい。この1年の活躍の結果」と評価した。
芸歴8年目以下が対象の新人賞は、昨年の「M-1グランプリ」で決勝に進出した女性コンビ・ヨネダ2000が受賞した。カウスは、天才ピアニスト、ヨネダ2000と女性コンビが並ぶ受賞者会見に「女性同士のコンビが両脇にいるというのは新しい時代を迎えた感じがする」と話した。2組へ「運をつかむのは大変なこと。つかんだ運ですから絶対に離さないように。ここからたたみ込んでいくように、育ち盛り伸び盛りという子を見ているとワクワクする」と期待した。
特別賞は男性ブランコ、話題賞はビスケットブラザーズ、さや香が受賞した。よしもと漫才劇場のオシャレ芸人1位は2年連続でセンリーズ・きたしろ、ダサい芸人1位はセンリーズ・テコンドー近藤が選ばれた。