上皇さまの執刀医、順天堂大天野篤医師が敗血症説明「抵抗力が落ちると腸内細菌が悪さをして…」

上皇さまの執刀医、順天堂大天野篤医師が敗血症説明「抵抗力が落ちると腸内細菌が悪さをして…」

順天堂大学医学部心臓血管外科特任教授の天野篤医師(左)と生島ヒロシ

(日刊スポーツ)

上皇さまの執刀医として知られる順天堂大学医学部心臓血管外科特任教授の天野篤医師(67)が29日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月〜金曜午前5時)のコーナー「再春館製薬所 健康一直線」にゲスト出演した。

パーソナリティーの生島ヒロシ(72)が、今年を振り返って「大変気になっているのは、俳優の渡辺徹さんが敗血症でお亡くなりになったんですが、敗血症というのはどういうものですか」と質問した。

天野医師は「体の中に悪さをする細菌が入ったままいるという状態ですね。グラム陰性桿菌(かんきん)のブドウ球菌なんかはかなり早い症状を起こして、ほとんどショック状態になって、患者さんのコンディションも悪いことが多いんで早めに決着がついてしまうことが多いんです。だけど、グラム陰性桿菌は普段、腸内細菌と言われて、体と同居してて体に悪さをしないような細菌なんですよ。ところが、抵抗力が落ちると細菌の方が強くなってきてエンドトキシンという毒素を出すんですよね。それが体に悪さをして、一番怖いのは血液が固まらないようになり、また微小な血栓を起こすといった状態で、消化板からたくさん出血したり、急に脳出血を起こしたり…。まず助からない状態になっちゃう。そういう合併症が一番怖いんですね」と説明した。

さらに「糖尿病があったり透析をしていたりとか、いわゆる生活習慣病の管理が問題を起こして寿命を縮める可能性が高いですね。命に直結するんですよ。常に医療というのは自分の中に1つ間違うと命を落とすというか重篤な状況があるとすれば、ちゃんとしたプロにかからないといけない。正しい医療情報を提供してもらわないといけない。あと、多くの経験値から自分自身に合った治療を見つけてくれる医者と出会わなければいけない。すごく大事だと思います」と付け加えた。

生島は「そうですよね。勉強になりました。貴重なご意見ありがとうございました」とうなずいた。

そのほか、冬場における血圧問題についても話した。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね♡
URLをコピーする
URLをコピーしました!

この記事を書いた人

アフィリエイター初心者です!よろしくお願いします。

目次
閉じる