女優・小林聡美が18日、都内で主演映画「ツユクサ」(29日公開、平山秀幸監督)の完成披露プレミアイベントに俳優・松重豊、ベンガル、斎藤汰鷹、平山監督と出席した。
主人公は、田舎の港町で暮らす独身女性・芙美(小林)。車の運転中に、月のいん石にぶつかる“確率1億分の1”の出来事に遭遇したことをきっかけに、芙美の日常に小さな奇跡が起こり始める―。
主人公・芙美役の小林は、松重演じる篠田吾郎と恋に落ちる役どころを演じ「(出演作に)恋愛絡みのシチュエーションがあまりないので、台本を読んだ時ドキっとしました」と振り返り、「松重さんは俳優としてとても尊敬していますし、安心感がありました」と感謝した。
松重も「まさかこの年齢になって恋愛というものを担うとは夢にも思っていなかった」と語り、「小林さんは思春期の頃にみた映画のスクリーンの向こう側にいる人。僕自身も思春期に戻るようで、照れくさくもあり新鮮でした」と笑顔で明かした。
本作内容にちなみ“最近起きた奇跡”について、小林は「ここで皆さんとお会いできたことが奇跡です」と語ると会場は観客からの大きな拍手に包まれた。
松重は、新幹線に乗った際に、自身の予約席に芸人・みやぞんが座っていたことを告白。「声をかけると、僕の顔みて『お久しぶりです!』とあいさつなさって。席違いますよね、と話すと『すみません、でも会えてよかったです』とおっしゃって。初対面なのになと思ったけど、後で調べたら芸人さんをやる前に、とあるドラマのエキストラで野球部員役で出演していて、その野球部監督を僕がやっていたんです」とまさに“奇跡的”なエピソードを披露し共演陣を驚かせた。
イベントの最後に、小林は本作について「この映画は登場人物がみんな幸せな方向に向かっていく映画。さりげない日常の中に幸せが転がっていることに気づくきっかけになったらうれしいです」と呼びかけた。