漫才日本一決定戦「M−1グランプリ 2022」(テレビ朝日系、後6・34)決勝が18日、都内で行われ、ウエストランドが第18代目王者に輝き、賞金1000万円を手にした。2008年結成のウエストランドは、井口浩之と河本太のコンビ。2年ぶりとなった決勝の舞台で、所属事務所・タイタン初の優勝を持ち帰った。
ファーストラウンドでは最終10番手で登場し、あるなしクイズのボヤキ漫才で、659点をとり3位通過。最終決戦でも同じあるなしボヤキ漫才で勝負。井口「M−1にはあるけどR−1にはない」の問いには、河本「夢。大会価値」などと毒舌で爆笑をかっさらい、6票を集め圧勝した。
ファーストラウンドでは河本がネタを飛ばすハプニングもあったが、逆転優勝に河本は涙。井口は「ありがとうございます。こんなにせりふ少なくて、ネタを飛ばすやつが大号泣してるので腹立ちますね」と苦笑い。河本は「今年に入って相方ばかりの稼働が増えてすごく暇だった。さすがに優勝したらコンビで呼んでくれる」と涙を浮かべた。
審査員の松本人志は「窮屈な時代ですが、キャラクターとテクニックで毒舌漫才も受け入れられると夢を感じましたよね」と絶賛。ファーストで98点と高得点を付けた立川志らくは「あなた方は絶対にスターになれます」と断言した。
決勝は、準決勝を勝ち抜いた9組と、同日に行われた敗者復活戦で勝ち上がったオズワルドの計10組で頂点を争った。本大会は今年で18回目。史上最多7261組がエントリーした。