14日放送のTBS系「ひるおび!」で、定額郵便貯金の消滅が増えている問題について特集した。この問題は、30年前に預けた「定額郵便貯金」の権利を失い、消滅しているケースが増加しているというものだ。
消滅の恐れがあるのは民営化前の2007年9月以前に預けられていた「定額」「定期」などの郵便貯金。定額は満期が10年。満期から20年が経過すると催促書が届くが、引き出さなければ2か月後には権利が消滅してしまうという。
ここ数年でこのケースが増え続け、昨年だけで消滅した貯金は457億円にのぼるという。ただし催促書に気づかない、もしくは届いていないまま消滅したケースも多く、問題となっている。
こうした決まりを知らない国民も多いようで、コメンテーターの青山学院大学陸上部監督・原晋氏は「周知されて初めてルールだと思う。決まりだからというけど、それは大多数の人が知っていなければならないと思う」と、首をひねりながら疑問の声をあげた。
また弁護士の八代英輝氏は「昔の人は子どものために郵貯に定期預金をしていた。でも子どもが大人になってそれを知らないままでいる人も多い」と問題点を指摘した。