TV番組出演本数ランキングでハッキリ…地上波の“芸人依存体質”がますます強まる納得の理由

TV番組出演本数ランキングでハッキリ…地上波の“芸人依存体質”がますます強まる納得の理由

左からランキング1位の設楽統、2位の川島明、3位の春日俊彰(C)日刊ゲンダイ

(日刊ゲンダイDIGITAL)

 テレビ放送の調査・測定を行うニホンモニターの「2022テレビ番組出演本数ランキング」が発表され話題となっている。

 半年に一度発表されるこの発表。2022年1月1日〜11月30日のキー局での出演本数を集計したもので、いわばその年の「地上波の勝者」を表すものだ。その〈関東地区〉の結果は以下の通りだ。

1位 設楽統(バナナマン)…548番組
2位 川島明(麒麟)…536番組
3位 春日俊彰(オードリー)…528番組
4位 林修…479番組
5位 長田庄平(チョコレートプラネット)…448番組
6位 山内健司(かまいたち)…444番組
7位 松尾駿(チョコレートプラネット)…442番組
8位 小峠英二(バイきんぐ)…436番組
9位 若林正恭(オードリー)…435番組
10位 濱家隆一(かまいたち)…430番組

 帯番組で、MCやレギュラーコメンテーターを担当していたり、多くのレギュラー番組を持っていることが上位進出のカギになる。しかしこう見ると、ベスト10中、4位の林修(57)以外、すべてお笑い芸人が独占。

 20位までを見てみても、11位の国分太一(48、TOKIO)、14位の新井恵理那(32)、19位の松丸亮吾(26)、20位の池田美優(24)の4人に林修を加えた5人以外は全員お笑い芸人だ。キー局のバラエティー番組関係者はこう話す。

■空気を読めてギャラも安い

「ランクインしている芸人たちはみんなしっかり笑いもとれて、社会、政治、スキャンダルと幅広く語れて、コンプライアンスなど、今どきの地上波に求められる空気も読める。その上、このクラスは、大御所たちと違ってギャラも安いので、テレビ局にとっては使い勝手がいい、いわば安パイなんです。また春日などは、帯番組はありませんが、出演本数上位を目指しており、来た仕事を断らないので、この順位になっているのでしょう」

 一方、今回の調査で、昨年の12位から4位へ大きく順位を上げ、芸人以外で気を吐いているのが、予備校講師でタレントの林修。

「ブレークから10年経ちますが、視聴者からの信頼感は抜群です。予備校講師だけに、分かりやすく話す話芸はピカイチ。もちろん東大卒というブランドもある。それでいて決して偉ぶらず、自虐ネタを入れたりして、ますます腕を上げている。トークは視聴者の知的好奇心をくすぐりつつ笑わせる、芸人顔負けの漫談のようです。実は報道番組にはほとんど顔を出さず、出演するのは情報・バラエティー番組に特化しているのもうまい」(前出の関係者)

 ちなみに〈関西地区〉のランキングでも、1位川島明…529番組、2位濱家隆一…494番組、3位山内健司…477番組以下、ベスト20中、17人を芸人が占めている。テレビ番組の“芸人依存体質”はますます強まっていきそうだ。

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