歌手で俳優の吉川晃司(57)が20日、神奈川・よこすか芸術劇場で、ツアー初日を迎えた。コロナ状況下初となるフル収容での開催。「やっと笑顔で再会できた。満員御礼。3年ぶりです、この景色」と客席を埋め尽くした2000人に感謝した。
バックバンドには、従来のTHE YELLOW MONKEYの菊地英昭(ギター)、元ミッシェル・ガン・エレファントのウエノコウジ(ベース)に加えて、LUNA SEAのINORAN(ギター)も初参加。新アルバム「OVER THE 9」の収録曲「ソウル・ブレイド」など21曲をパワフルに届けた。
リベンジの舞台にもなった。昨年10月、前回のツアーファイナルでは代名詞のシンバルキックを3回連続で失敗。「出直してくるわ」と言い残した。約束を果たすべく、4曲歌い終えてから高さ2・2メートルのシンバルを回し蹴りで狙うも、この日もまさかの3回連続で空振り。気持ちを切り替えて45分後に再トライすると、決まり、「良かった。帰れないとこだったよ」と安どの表情だった。
またこの日、公式サイトで来年2月24日の日本武道館でのファイナル2日目の追加席発売と、大阪、郡山、金沢、新潟、香川の5会場のみ、人数制限を設けてグループディスタンスを考慮した座席配置となることを発表した。