「守銭奴」佐々木蔵之介、ドケチのぎりぎりの1日

「守銭奴」佐々木蔵之介、ドケチのぎりぎりの1日

「演劇をよく見る人でも新鮮な体験ができる舞台と思う」と話す佐々木蔵之介(斉藤佳憲撮影)

(産経新聞)

今年、生誕400年を迎えたフランスの劇作家、モリエールの傑作喜劇を、ルーマニアの舞台演出家、シルヴィウ・プルカレーテ(72)が手掛ける舞台「守銭奴 ザ・マネー・クレイジー」が東京芸術劇場(東京・池袋)で23日、開幕する。金に異常な執着をみせる主人公、アルパゴンを、佐々木蔵之介(54)が演じる。

佐々木とプルカレーテは平成29年に「リチャード三世」で初めてタッグを組み、今回で2回目。プルカレーテの演出は型破りで「僕たち役者が考えていたイメージを覆す。演劇だからこそできる自由な発想と自由な表現」と指摘する。

プルカレーテは、独裁体制を敷いたチャウシェスク政権下での舞台も体験していることから、「演劇というものが、社会を変える力を持っているんだというものを感じさせる演出家」でもあるという。

自身が演じるアルパゴンについては「度が過ぎるほどのドケチ。周りから見ている分には笑える。喜劇なので、彼がお金に苦しんでいるところも笑えるようにしたい」と話す。

「1日の間に起きた話だが、ただ登場人物は皆、ぎりぎり生きるか、死ぬかの1日。1日の中に家族関係やらいろいろなことが一挙に明らかになる。コメディーなので見やすいのでは」と作品の魅力を語った。

東京公演は12月11日まで。問い合わせは、東京芸術劇場ボックスオフィス(0570・010・296)。その後、宮城、大阪、高知を巡演する。(水沼啓子)

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