K-1で3階級を制覇した武尊は、先月いっぱいでK-1との契約を満了し、フリーとして戦っていくことを宣言。この発表にいち早く反応したのが、2018年に那須川天心と延長戦になる激闘を繰り広げ(結果は天心の判定勝ち)、日本でも知名度を上げたロッタンだった。
武尊のインスタグラムに「ONEで戦いましょう!」と呼びかけると、武尊も自身のYouTubeで「ロッタンと戦いたい」と表明。どのリングで、どんな階級でどんなルールで戦うのか、クリアすべき課題は多いものの、一気にトップ選手同士による対戦の機運が高まった。
『ONE Fight Night 4』では、1階級下のストロー級ムエタイ世界王者のジョセフ・ラシリと対戦するロッタンは、無事に計量をクリアし、順調な仕上がりを感じさせるように明るい笑顔を見せながら、武尊について日本のメディアに初めて語った。
「元々は天心ともう1回戦いたかったが、なぜか彼はボクシングに転向してしまったので、それがかなわなくなってしまった。そしたら、武尊さんがフリーエージェントになったので、これがもう僕らが戦う機会だと思って、SNSで対戦要求をしました。武尊さんが日本でスターなのは僕も知ってますが、僕もタイでスターです。この戦いが実現すれば、日本にもタイにもとてもいいものになると思います。ぜひ武尊選手には、この対戦要求を受けてもらって、戦いたいと思っております」
試合の開催地は「日本でもどこでもいいです。どこでやっても、世界の人が注目してくれると僕は信じてます」と自ら語るように、実現すれば、まさに世界規模のビッグマッチとなる。
ファイトスタイルについて、天心はパンチをもらわずカウンターを当てるタイプで、武尊は真正面から打ち合うタイプ。ロッタンも武尊と同じようなスタイルだが、実際にリングで対峙するイメージはできているのか。
「僕と似ているスタイルの選手と戦うのは、すごく楽しみだし、ぜひやりたいです。絶対に会場の人もテレビで見てる人も大興奮の試合になると自分でも思うし、世界が大注目する試合になると思いますで、みんなをハッピーにできます。タイにも僕に似た選手がいて、過去に戦ったことがあるんですけど、実際にスタジアムが本当に燃え上がるような熱気だったので、そのようなことになるんじゃないでしょうか」
実現したら大きな盛り上がりになること間違いなしの「ロッタンVS武尊」だが、その機運を高めるためにもラシリ戦は絶対に落とせない試合となる。日本のファンに向けて「明日は応援よろしくお願いします。絶対にベルトを守ってみせます」と呼びかけると、武尊に対しても「いつでもどこでも僕は戦える準備ができてますので、僕との戦いの準備をしておいてください」と改めて対戦を訴えた。