高岡蒼佑(40)が15日、自身の公式ユーチューブチャンネルを更新し、映画「クローズZERO」シリーズやドラマ「ルーキーズ」で共演した遠藤要(38)と対談した。不祥事で芸能界から離れていた遠藤を高岡が表舞台に呼び寄せた真意が語られた。
「クローズZERO」では不良高校生のリーダー格でライバル関係から最後は手を取り合うなど熱演を見せた2人は交友が長かったが、互いにトラブルで表舞台から離れた時期があった。先月末に3〜4年ぶりに再会し、その席で、高岡は格闘技の試合に出てみないかとオファーを送っていた。
「2秒、時が止まった」と目を丸くしたという遠藤は「30代前半でもない。カメラマンや殺陣師がいて、すごく格好よく撮ってもらって映像ができている。その場(格闘技のリング)に立つのは無理」と断ったが、高岡は自身が今年6月に格闘技へ挑戦した時の心境を披露した。
「バカにするなとか、悔しいとか、ナメるなとか、そういう思いを抱いていた時もあるんで、全部、ぶつけてやろうと。それを見てくれるお客さんがいて、何かを感じてくれる人がいれば。役者をやっていた人間がボロボロになる姿を見せるのも、自分の中での決意というか」
これに遠藤は「遠藤要は今、何をしていると思っている方が1人でもいるかもしれない。『みそぎじゃないけど、何かを発信して、やっちゃったことはしようがないよ、ごめんなさいして、ガムシャラに頑張っている姿を見せるべき』との蒼ちゃんの言葉が響いた」と来年1月7日に行われる格闘技大会「競拳22」(大阪・堺市産業振興センター)への出場を決意したという。
現在は役者業から離れている遠藤に対し、高岡は「本当に芝居がうまい。深みがある。心の奥から出るテクニックとかではなく、見ていていいな。もったいないと思う」と惜しんだ。
遠藤は「(役者を)辞めますとは言っていない。これをきっかけに『また役者業に戻りたいです』なんて言わない。役者でどうしてもいきたいかって思っていない。ただ一つだけ分かっているのは、本当にできることは役者しかないんよ」と本音も漏らした。
既にトレーニングに取り組んでいるという遠藤は「一番ダサイのは結局、何もしなくて、いざリングに立って、息もあがって、全然ぶよぶよのままで負けちゃう。一番カッコ悪いよね。だったら本当に役者根性見せてやるよ」と腕まくり。本気になった時の遠藤の姿を知る高岡は「きっと響く人がいると思う」と再起の舞台にエールを送った。