カナダ出身の歌姫アヴリル・ラヴィーン(38)の8年ぶり来日ツアー(4都市5公演)が7日、横浜市のパシフィコ横浜で開幕した。当初は2019年2月にリリースされた6枚目のアルバム「Head Above Water」を引っ提げ、20年5月から来日ツアーを行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で延期となり、振り替え公演も再延期となっていた。
3度目の正直とはなったが、今年はデビュー20周年の節目であり、2月に最新アルバム「ラヴ・サックス」を発表したタイミングとあって、祝福ムード全開の中で本人もファンも待ちに待ったライブがついに幕を開けた。
「こんにちは、日本!横浜、元気? みんなに会いたかったよ〜」とあいさつしたアヴリルは、最新アルバムのリード曲「バイト・ミー」を披露。「新しいアルバム『ラヴ・サックス』をひっさげて世界をツアーでまわっていますけど、一番好きな日本に来られてうれしい!」と親日家ぶりもアピールし、曲の合間には「アリガトウ」「ミンナダイスキ!」と日本語で愛を伝えた。
ほかに、一発撮りに特化したユーチューブチャンネル「THE FIRST TAKE」でのパフォーマンスでも再び注目を集めた大ヒット曲「コンプリケイテッド」をはじめ、新曲から往年のヒット曲までバラエティーに富んだセットリストでファンを酔わせた。
前回来日ツアーを開催した2014年から翌年にかけ、マダニによって媒介される細菌感染症「ライム病」によって一時は寝たきりとなる壮絶な闘病生活を経験した。完全復活を遂げて日本に戻ってきたアヴリルはアンコールを終え、日本語で「オヤスミ、アリガトウ」と優しく語ったアヴリルに、オーディンスは多幸感につつまれながら会場を後にした。
今後は9日、10日に東京ガーデンシアター、12日にAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)Aホール、14日にインテックス大阪6号館を回る。