俳優の木村拓哉が織田信長役を務める「ぎふ信長まつり」の騎馬武者行列が、6日の午後1時から岐阜市で行われた。午後1時20分頃に、木村と伊藤英明が登場すると、会場のファンからは歓声が上がった。
観覧エリアに入れなかった見物客のために、交通規制している車道を開放。見物客のために、フォトセッションをした後、木村と伊藤が見物客のいるエリアの方まで戻ってくるファンサービスを行った。
岐阜市出身の伊藤には「おかえりなさい!」という歓声も。木村たちが北進していったところ、見物客エリアの人たちに南の方向へ解散を促す警察官が、行儀よく見学していた人たちに「ご協力ありがとうございました」と声をかけると、拍手が起こる一幕もあった。
木村の信長姿を間近で見られる立ち見の観覧エリアへは、事前の抽せんの当選者とその同行者の約1万5000人が集まることになっている。この観覧申し込みには、市の人口の2倍を超える96万6555人分の応募があり、倍率はおよそ64倍だった。
神奈川県から来たという母娘連れは、40代の母が木村のファンで、20代の娘は「まさか当たるとは思わなかった」と当選者のページを見せてくれた。
「ぎふ信長まつり」はきのう(5日)も行われ、まつりの時だけの特別な赤いマントを3年ぶりに羽織った信長像(JR岐阜駅前)が全国からの来場者を出迎えた。きのうの人出は3年前の前回を大きく上回る16万人が集まったと発表されており、木村が来場するきょうはさらなる大混雑が予想されている。
先日、韓国・ソウルの繁華街で150人以上が亡くなる雑踏事故が発生したこともあり、市や警察は混乱の回避と安全のための対策を強化するとしている。