英王室のチャールズ国王(73)が、旅行に出る時は子供の頃からいつもそばにいるお気に入りのテディベアとトイレの便座を常に持ち歩いていると米ニューヨーク・ポスト紙が報じた。8日に出版される国王の伝記「ザ・キング:ザ・ライフ・オブ・チャールズ3世」の著者で王室作家のクリストファー・アンダーセン氏が、国王は四角い氷が嫌いで、5歳児のようにテディーベアを連れて歩いていると米エンターテイメント・トゥナイトに独特なこだわりについて明かしたという。
同氏によると、国王が幼い頃から大切にしているテディベアは、最も信頼する従者の一人であるマイケル・フォーセット氏によって守られ、傷んだ時は必要に応じていつも信頼する乳母が修理してきたという。40代になった国王は、テディベアの修理が必要になるたびに、自身の子供が大手術を受けていると思うほど大切な存在で、乳母以外の人が直すことは許さなかったという。
こだわりは他にもあり、特注の便座とお気に入りのトイレットペーパー、丸い氷が作れる製氷皿に加え、お抱えシェフも行く先々に同行させているという。他の人の家で夕食会に招かれた際にも、自身のシェフに自分の食事を用意させ、テーブルで別れて食事をすると、驚きの潔癖ぶりにも触れている。
また、国王は身支度など身の回りのことすべてを誰かにやってもらうことが当たり前で、フォーセット氏は国王の歯ブラシに歯磨き粉を毎朝つけ、ひげをそり、ズボンをはくのを手伝い、靴紐を結ぶことも仕事だったという。朝食の皿の並べ方やスプーンの角度にまで事細かな指示もあり、「国王は気さくで礼儀正しいかもしれないが、多くの場合は不機嫌で意地悪だった」と話すある従者の証言など、国王の日常生活とその素顔が著書で明かされている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)