内田有紀を変えたデビュー20年の転機「女優という仕事に身も心も捧げたいと思えた」<初耳学>

10月23日に放送された「日曜日の初耳学」(MBS/TBS系)のコーナー「インタビュアー林修」に俳優の内田有紀が登場。林修を聞き手に、自身のキャリアでターニングポイントとなった出来事を打ち明けた。

■ブレイク真っただ中で抱いていた思い

1992年にドラマデビューし、早くから国民的人気を博した。18歳だった1994年には主演ドラマが次々と作られ、歌手デビューも果たした。

デビュー曲「TENCAを取ろう!-内田の野望-」は、女性ソロ歌手としてはオリコン史上初のデビュー作初登場1位を記録。これは自身も初耳だったようで「えっ、初? わぁうれしい!」と28年越しに喜んだ。

一方で、当時は目指す方向性と現状が解離していく感覚もあったという。

「山崎努さんとか渋い俳優さんが好きだったんですね。アイドルさんでも山口百恵さんとか中森明菜さんとかしっとりした大人の魅力のある方が好きで、(ブレイクした当時は)『お芝居の方を頑張りたいんだけどな』って戸惑っていましたね。サイズの合っていない服を着ている気がしていたんです」と振り返った。

■「役作りがめちゃくちゃ楽しいんです」

ターニングポイントとなった作品は、デビュー20年の年に出演したドラマ「最後から二番目の恋」(2012年)。「この作品があったから、この先もプロとして仕事をしていきたい、女優という仕事に本気で身も心も捧げたいって思えるようになりました」という、大切な作品だ。

きっかけは、現場での体験だった。「台本の読み合わせで、私がせりふを言うと監督さんに『なんか違うな』って言われて」。何が違うのか分からず苦しむ中で、“自分には基礎が足りない”と思い当たったという。

「私の女優人生の中で、もうやめなきゃダメかもって思うくらい(ショックでした)」というものの、気持ちを奮い立たせた。「この役をいただいたんだから『なんか違う』のまま現場に入ってはいけないと思って。その時から演技コーチについていただいて、台本の解釈の仕方から役作りの方向性から、相談しながら」と、演技への向き合い方を一から見つめ直した。

それ以降、仕事への向き合い方は大きく変わった。「日常の生活の中に、演じているその役柄を取り込んで『その役だったらどんなふうに日々生活するだろう』っていうのを常に切り離さないように生きて」。そんな役作りが、やってみると自分に合っていた。「役作りしている時、めちゃくちゃ楽しいんですよ。“準備フェチ”です」とほほ笑む姿に、自分への自信がにじむ。

■「私、不器用なんです」

ハマり役となった「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」シリーズ(テレビ朝日系)のフリー麻酔科医・城之内博美など、女優としてキャリアを重ねる。現在は、火曜ドラマ「君の花になる」(TBS系)に出演中。7人グループの成長物語で、内田も物語の大きな鍵を握る役どころとなっている。

一つ一つの仕事にしっかり向き合うため大切にしているのが、気持ちの切り替え。「私、本当に不器用なんです。(バラエティーに出る時は)番組のことをしっかり勉強して出たいので、ドラマから一回離れるんです。その次の日にドラマの撮影があると、どっちつかずになって私的には不本意なので、できれば(休みを取って)準備して、どっちも中途半端にならずにやりたいです」。一つ一つの仕事に真摯に向き合いたいからこその工夫に、スタジオからも驚きの声が上がった。

インタビューを終えた林先生は、内田の真摯な姿勢に触れ「ご本人が『自分は不器用』『努力しないとできない』とおっしゃいますが、努力しないとできないっていう方のうち実際に努力する方って少ないんですね。それを本当に自分と向き合って、きちんと努力されて今のポジションにいらっしゃる。まだまだこの人気は続くんじゃないでしょうか」としみじみ語った。

※山崎努の崎は正しくは「立つさき」。

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