英国のチャールズ国王(73)が、確執が取り沙汰される息子のヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻の写真をバッキンガム宮殿に飾っていることが発覚し、話題になっている。トラス英首相が13日、チャールズ国王が即位してから初となる謁見(えっけん)を行うため、バッキンガム宮殿を訪問した際の映像に夫妻の写真が映り込んでいたと英ハロー!誌など複数のメディアが伝えている。
公開された映像は、扉が開いて首相が入室し、お辞儀をした後で国王と握手を交わす短いやりとりだが、その背景に複数の写真立てが映っているのが遠目に確認できる。メディアが注目したのは、扉の左側に置かれたテーブルの上に飾られた2つの写真立ての1つで、それは2018年のヘンリー王子夫妻の結婚式で撮影された家族写真だと伝えている。
ウィンザー城での挙式後に夫妻を囲んで撮影した家族写真には、9月8日に亡くなったエリザベス女王と夫のフィリップ殿下、チャールズ国王とカミラ王妃、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃、そしてその子供たち、さらにメーガン妃の実母も写っている。また、その右隣のもう1枚の写真は、動画では確認し難いものの、国王と王妃が2017年に家族に迎えた2匹の愛犬と一緒に撮ったものであるようだと伝えている。一方、扉の右側のテーブルの上にも写真が飾られており、こちらは2020年に新年を祝って公開された君主とその後継者たちの集合写真で、エリザベス女王、チャールズ国王、ウィリアム皇太子、ジョージ王子の親子4世代が写っているという。
国王とヘンリー王子夫妻の不仲説はこの数年メディアをにぎわせており、夫妻が2020年に公務を退いて米カリフォルニア州に移住して以降、さまざまな確執が取り沙汰されている。国王の孫である夫妻の息子アーチー君(3)と娘リリベットちゃん(1)の称号を巡っても対立が伝えられている他、近く出版される王子の暴露本でも国王と王妃について何が書かれているのか注目を集めている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)