将棋の渡辺明名人(38)=棋王との2冠=が10日、東京都の駒沢オリンピック公園で行われたランニングフェスティバル10キロの部に出場し、52分59秒で完走した。
この日は普段のランニング仲間の佐々木勇気七段(28)、斎藤明日斗五段(24)、岡部怜央四段(23)とともに「出走」。棋士同士で集団走となり、細かい中終盤の駆け引きを経て、ゴール500メートル手前でスパートをかけた佐々木を渡辺が逆転して棋士内1位でゴールした。タイムは非公認ながら自己新で「ランニングはやっぱり楽しい。これから40代に入るので体力維持には若い人が一緒に走ってくれると助かります」と笑顔満開だった。
佐々木は53秒17、岡部はゴール前のミスコースが響き55秒40、陸上部出身の斎藤は1分2秒15と失速した。
5キロの部は加藤桃子女流三段(27)も出場し、36分24秒で完走した。