「トロフィーでケガするやつおる?」と苦笑い
2022年のコント日本一決定戦「キングオブコント2022」の決勝が8日、TBS系お笑い生特番「お笑いの日2022」内で開催された。2011年結成のお笑いコンビ「ビスケットブラザーズ」が歴代最高得点となる「983点」で3018組の頂点に立ち、優勝賞金1000万円を手にした。
ビスケットブラザーズは吉本興業所属のきん、原田泰雅によるコンビで、11年4月に結成。原田のキャラクターを生かしたコントが特徴。20年「第9回ytv漫才新人賞決定戦」、21年「第51回NHK上方漫才コンテスト」で優勝するなど、ここ数年でその勢いを増していた。キングオブコントは19年に決勝進出して以来、2度目の決勝進出。6度目の挑戦でついに頂点に輝いた。
興奮冷めやらぬ中、トロフィーを手に会見場に姿を見せたきんと原田。報道陣からトロフィーを抱いてポージングを求められると、あまりの重みにトロフィーがぐらり。その角が原田の額を直撃し、流血してしまうハプニングも。原田は応急処置を行いながら「トロフィーでケガするやつおる?」と苦笑い。それでも笑顔でカメラマンのリクエストに応えていた。
その後、率直な感想を求められると「憧れてもらえる偉大なチャンピオンになりたい」(きん)、「大阪が盛り上がったらいい。僕らは見た目が太っちょで、劇場にお客さんを呼べていなかった。お客さんを呼べるようになって恩返しできたら」(原田)と口にした。
また1stステージ、ファイナルステージともに、審査員のダウンタウン松本人志が自身の歴代最高得点となる「98点」をつけたことには、「実感わいてない」(きん)、「僕は目が悪くて、(審査員席の)松本さんがあまり見えていなかった。最後にあいさつさせていただいて、松本さんやって。あとで録画見直したときに興奮するかも」(原田)とピンときていなかった。
またトロフィーの重みを問われると2人で声をそろえて「めっちゃ重い!!!!」と一言。さらに「歴代(チャンピオン)で一番パワー系なのに、その2人が頭を打つ。トロフィーでケガするって……」(原田)、「重みしっかり感じました」(きん)と苦笑いだった。
大阪を拠点にするビスケットブラザーズ。東京進出については「大阪に恩返ししてから」と口をそろえ、「10年かかって、大阪でやっとちょっとご飯を食べられるようになった。今から東京に出るのにびびっている。考えてはいるけど、すぐにいくつもりではない」(原田)、「優しくしていただいたら(東京に)くるかも」(きん)とまずは地元・大阪を最優先に活動する考えを明かしていた。ENCOUNT編集部