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映画「千夜、一夜」舞台あいさつに登壇
女優の田中裕子が8日、都内で行われた映画「千夜、一夜」の公開記念舞台あいさつに登壇した。劇中で失踪した夫の帰りを待ち続ける妻を演じた田中は「皆さんが見てくださった後、部屋に帰って明かりをつけるときにふとこの映画を思ってくださることがあれば」と集まった観客に呼びかけた。
年間8万人という日本全国の警察に届けられる行方不明者数や失踪者リストから着想を得た久保田監督が8年の月日をかけて完成させた作品で、30年前に失踪した夫の帰りを待ち続ける主人公・登美子を田中が演じている。この日の舞台あいさつは主演の田中、尾野真千子、安藤政信、久保田直監督が登壇した。
撮影は新潟・佐渡島で行われた。佐渡島での思い出を問われた田中は、「泊まっていた宿の窓から夕方になると大きな鳥が山に帰っていくのを見て、『あれはトキじゃないか』と思った」と回顧。
さらに「撮休に見つけに出かけたのですが、なかなか見つからなくて。ダメかなと思った帰り道で田んぼに5羽いて。近づくとぱっと逃げちゃうんですけど、羽根の裏がちゃんとオレンジピンクだった。これはトキだと思った」とにっこり。「野生で生きているようになったんだと思って、見れてとてもうれしかった」と自然豊かな環境での撮影を懐かしんだ。ENCOUNT編集部