うちの猫の名前は「タウザー」。なぜ「タウザー」にしたかと言うと、昔、スコットランドの蒸留所では、どこでもネズミを駆除するために「ウイスキーキャット」を飼っていたそうで。その中で「タウザー」という猫がすごく優秀で、生涯に3万匹近いネズミを狩ったのだとか。
ギネスにも載り、当時のエリザベス女王から親書が届いたほど有名な猫で、蒸留所の前には初代タウザーの銅像が建っています。その蒸留所に旦那さんと2人で旅行で行ったことがあって、「タウザーの伝説」を旦那さんが覚えていてとても気に入り、我が家の猫は「タウザー君」に。
ペットの名前て、人にはあまりないものも多いですね。例えば「レイコ」とつけると、すでにその名前で存在している知人・友人のイメージがあったりしてややこしいからでしょうか。食べ物や自分の好きな物の名前…何かほんわかとしたイメージを持つものをつけているのでしょうね。
また、短い名前をつけるのも、その気持ちはわかります。「モモタロウ」と名付けたとしても、きっと「モモちゃん」と呼ぶと思うのです。うちも「ターちゃん」と呼ぶときがあって、本名タウザー、ニックネーム・ターちゃんみたいな感じになってしまって。それなら最初から「ターちゃん」で良いのでは、て事になってしまいます。YouTubeで大人気のスコティッシュフォールドの「もち丸」君も「もち」とか「もち様」とか呼ばれてますものね。名前が4文字以上になったら、まず省略しちゃうでしょう。
それから忘れてはならないのが、人前で自分がその名前で呼ばれる可能性があるということ。動物病院では、私なら「タウザー君のお母さん」とか「美村タウザーちゃん」と呼ばれ事が多いのですが、私の友人はわがままなワンちゃんに「王様」と名付けて病院で「王様のお母様」と呼ばれて恥ずかしかったんだとか(笑)
さて、我が家では保護猫からもう1人家族に迎えようかと検討中。気の早いうちの旦那さんは、次は「ラリー」と、すでに名前を決定済み。イギリスの首相官邸で飼われている猫で、トランプ米前大統領が訪問した際に大統領の専用車「ザ・ビースト」の下に潜り込んでしまった事で有名なネコちゃんです。普通なら大騒ぎになるところですが、それが猫だったのでみんなを和ませたという話を旦那さんは気に入ったよう。たかがペットの名前、されどペットの名前。飼い主の趣味・嗜好が表れて面白いモノですね。