三山ひろし 新歌舞伎座に「ご恩を返したい」 5月20日から特別公演

 演歌歌手の三山ひろし(41)は25日、大阪市内で「新歌舞伎座」(大阪・上本町)で開催する特別公演(5月20〜31日)の囲み取材に出席。「もれなく笑顔になっていただいて、スッキリ楽しかった、また観たいなと思われるよう稽古に励みます」と決意表明した。

 第1部は「いごっそう纏 天までとどけ!!」の芝居で、第2部が「みやまつり2022〜名曲100年!歌絵巻!」の歌謡ショーという2部構成。昨年は歌謡ショーのみの5日間の舞台だったが「お芝居テイストの歌を届けた」と三山は大の芝居好きだ。初めて劇場公演の座長に抜擢してくれた新歌舞伎座へは「ご恩を返したい」と特別な思いで臨む。

 今回はおっちょこちょいだが正義感の強い火消の役。「土佐弁が出ます。指導もよろしくお願いします、と言われてます」と高知出身の三山にとってうってつけの役どころだ。「“いごっそう”とは土佐弁で一本気な性格の男という意味。自分のやりたくないことはやらないけど、やりたいことはやりだしたら最後までやり抜くのが高知の人。そういう人が多い。ボクもそのままだと思います」と開演を心待ちにしている。

 来年、歌手生活15周年を迎える。紅白歌合戦でもお馴染みのけん玉は「今、四段。来年15周年なので、五段を目指して毎日練習してます」。昨年始めた落語も、師匠と仰ぐ立川志の春(45)との二人会で“三山家とさ春”として高座に上がった。「はまって、新しい扉が開いた。落語はいろんな人物を演じ分けます。お芝居もそう。歌の世界も全部つながってる」。

 今回、新歌舞伎座では落語を予定していないが、今月末から歌と落語の2本立てで、北海道を皮切りに地方を回る。

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