◆磯村勇斗、学生時代の苦労明かす
同作は内田監督によるオリジナルのヒューマンドラマ。コンプライアンスを問われるこの時代で犯人検挙には手段を択ばない警部補・成瀬司(阿部)が、行き過ぎた捜査の結果、最前線の刑事から広報課に属す「音楽隊」への異動辞令を受ける、人生大転換エンターテインメント。
イベントでは、作品の内容にちなみ『なんで私が?』というフリップトークも展開され、磯村は「背の高い選手に…」と回答。
「学生時代、バスケットボールをやっていたんですけど、強い学校と当たるとみんな背が高くなったりするんですよ。僕はフォワードをやっていたんですけど、自分のチームのセンターの子のほうがゴツくてタッパがあったので、相手の1番背の高い子につくはずなんですけど、なぜかコーチが僕につけって。阿部さんくらいの身長の方についたんですけど、ジャンプをしてもまったくボールに届かなくて、すごく悲しい気持ちになってその試合は終わりました…」と肩を落とした。
同じ質問に、清野は「なんで私がトランペット?!」と書き「私は高校生のときからギターを独学でやっていて、ドラムも習ったりしていたんですけど、吹く楽器というのを今まで経験したことがなくて、なんでトランペットなんだろうっていう風に、最初にお話をいただいたときに思いました」と当時の心境を回顧。
「どんどんいろんな音が出ていくと、すごく楽しくなってきて、実際にもっとやりたいなという気持ちにもなって、トランペットの先生に自分が好きな曲とかも課題曲にしてもらったり、吹く楽器も面白いなって思いました」と声を弾ませた。
◆阿部寛「なんで私」に内田英治監督が回答
「なんで俺にドラム」と書いた阿部は「楽器を苦手としていて、しかもドラムが1番苦手意識が強くて、映画で昔の人がやっていたドラムを見て、自分にそういう役は絶対に来てほしくないというものだったので、なんで俺がドラムをやるんだろうなってありました」と吐露し、「内田監督が音楽映画は初めてということで、内田監督がそういうものに挑むということで、一緒に挑んでいけたら楽しいなと思ったのでお受けしました」とコメント。
これに内田監督は「主人公はサックスかドラムかトランペットかなと思っていたんですね。それで阿部さんにやっていただこうってなったときに、阿部さんだったらドラムだろうみたいな。個人的にはドラムがすごく好きで、好きなバントとかもドラムばっかり見ちゃうので、自分の好きなパートをやってもらおうって感じです」と理由を明かし、阿部のドラムプレイについては「ガタイ的にも迫力があるし、阿部さんは叩いている感情が芝居で顔に出てくる感じが好きでした」と絶賛。
阿部は「結果的に、自分が1番苦手としているところだったから、芝居どころじゃなかったんですけど、映像的にはすごくよかったなって。感謝しています」と語った。
最後に阿部は「僕は試写会で、自分が知らないうちに涙が流れたのはこの映画が初めてで、“なんで俺はこんなに感動しているんだろう”って。彼が変わった瞬間にすごく感動したんですね。人生、何度でも挑戦できるというか、ステージを変えても生きていける。それは俺なんかの年齢の人だけじゃなくて若い人もみんなそうだと思うので、今、生きづらく生きている人も、何かこの映画にヒントがあると思うので、そういうところを見ていただきたいなと思います。応援してください」と熱く語った。(modelpress編集部)
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