この試合は、元プロボクシング世界王者の亀田興毅氏がプロデュースするボクシングイベント「3150 FIGHT」の後に行われるエキシビションマッチ。前日計量63キロで、3分×3ラウンドのインターバル1分、ヘッドギアなしでアディダス社製の10オンスグローブを使用、判定なしでKOかレフェリーストップ決着はありというルールだった。
記者会見ではバチバチで敵対心をあらわにしていたヒロキングだが、試合直後には、「皇治選手に感謝です!」と叫び、「本当にクソ生意気で申し訳なかったですけど、ありがとうございました。本当に皇治選手は素晴らしい選手です。僕も見習って頑張るので応援よろしくお願いします!」と呼びかけた。
そして皇治は「俺より喋る選手がでてきてうれしい。しゃべることってリスクもあると思うんですけど、記者会見でプロの仕事をして、試合もすごい気迫があって、素直に尊敬します」と賛辞をおくり、「こんな世の中ですけど、俺は何を言われようが、苦しくても自分の道を貫きます。これからも頑張るので、格闘技の、ボクシングの、そしてRIZINの応援をよろしくお願いいたします」と呼びかけた。
亀田氏は皇治に対し「違うリングにあがってきた根性はすごい。いずれは皇治もボクシングのライセンスをとって、戦う可能性もある」と期待を寄せ、「皇治、プロボクサーどうや?」と誘うと「いいですよ、ボクシング盛り上げたっても。ただ俺を倒せるやつおんのかな」とボクシング挑戦の可能性もにおわせるも、最後まで皇治らしい強気の姿勢を見せた。
亀田氏が那須川天心と武尊の「THE MATCH 2022」での一戦を観戦した際に、この2人と拳を交えた皇治がリングに上がれば、大阪が盛り上がると考え、「大阪といえば皇治。力を貸して欲しい。母なる地である大阪に二人でご恩返ししないか? キングオブスポーツであるボクシングの世界で待っている」と、SNSを通じて出場を公開オファー。皇治はオファーに応じ、今回のスペシャルマッチでボクシングに挑戦することとなった。