華子は16歳で女優デビュー。「最初は大反対でした。大変なお仕事なので。責任感のある、そういう意味で、そんなに簡単にできることではないということをずいぶん言いました。小さい時からやりたいって言ってたんですけど、あまり本気にしてなくて。中学になってからしょっちゅう言われて困ってしまいました」と回想。自身も両親に芸能界入りを反対された経験があり、「反対した時に、両親の気持ちがわかった。いやあ、ダメって思いました」と懐かしんだ。
娘が初舞台を踏んだ時には「私が稽古場行くわけにはいかないし。知ってる方ばっかりでしたし。差し出がましいことはできない。でも舞台稽古の初日に、こっそり名古屋まで行って。気になるところをメモして、楽屋に行って紙を渡して。それを繰り返して」と奔走したという。しかし、最近になって華子がそのメモを読んでいなかったことが発覚。「私があんな思いをして汗かきながら走り回って。スタッフの方の前で恥ずかしい思いしてたのに…大ショックで。へこみました。それを聞いて2度と何も言うまいと思いました」と苦笑しながら振り返った。
なぜメモを読まなかったかについて、黒柳徹子が華子からのサプライズの手紙を代読。「ママへ あの件ですが、ママの中でとてもイヤな思い出として残ってしまっているようで、本当にごめんなさい!当時はハタチくらいに私は大先輩としてそして母の思いとか、そんなことは一切考えておりませんでした。当時の私としては、子供が母親に何かを言われて、わかったよ!ありがと〜とかそのくらいの事としてしか受け取れませんでした。大人になった今ならそれがどれだけ貴重で有難いことかよく分かります。本当にごめんね。心からありがとう!」と真相が明かされた。娘からの感謝の手紙に、多岐川は「聞きにくくかったもので…こんなものをありがとうございます」と驚きながらも、目を潤ませていた。