1966年からオンエアされたSFテレビドラの「スタートレック・シリーズ」で女性通信士官のウフーラ中尉を演じ、役名のある黒人女優の先駆けとなったニシェル・ニコルズさんがニューメキシコ州南西部のシルバーシティーで死去。息子のカイル・ジョンソンさんが「母は昨晩（7月30日）に老衰のため亡くなりました」と7月31日に明らかにしたもので、89歳だった。
14歳から歌手＆ダンサーとして“プロデビュー”を果たしていたニコルズさんは、1960年代に入ってハリウッドで本格的に女優に転身。「スタートレック」の「宇宙大作戦」では、USSエンタープライズ号のカーク船長を演じた俳優ウィリアム・シャトナー（91）とキスシーンを演じ（1966年11月22日オンエア）、黒人女優と白人俳優との間でのシーンとしては米芸能界で初めての出来事となって注目を集めた。
私生活では2度結婚していずれも離婚。2015年に心臓発作を引き起こし、2018年には認知症と診断されていた。
